※本記事は、客観的分析のため『だ・である調』で統一しています。
【北海道公立入試・数学】「パソコン画面」に騙されるな。入試数学における「断捨離」の技術
序論:装飾過多な入試問題たち
近年の北海道公立入試・数学の大問3(関数)を見て、多くの受験生が溜息をつく。
「文字が多い」「会話文が長い」「パソコンの画面が出てくる」……。
一見すると、非常に複雑な読解力が求められているように見える。しかし、断言する。
それは全て「ノイズ(雑音)」である。
出題者は、わざと問題を「日常の場面」や「ICT授業」というオブラートで包み、君の集中力を削ごうとしている。
数学ができる生徒は、問題文を漫然と読んでいるのではない。必要な「数値」と「条件」だけを冷徹にスキャン(抽出)しているのだ。
本稿では、北海道の入試問題を攻略するための「情報の断捨離(3つの手順)」を提示する。
数学的ミニマリストの「3ステップ」
問題用紙を開いた瞬間、以下の順序で情報を削ぎ落とせ。
- UI(画面の枠)を消すブラウザの枠やアイコンは無視し、ただの「座標平面」として認識する。
- 登場人物を消す誰が発言したかは関係ない。セリフの中にある「数値」と「条件」だけを拾う。
- ゴールを先に見る会話文は“状況説明”ではなく、これから立てる「方程式の到達点」だと読む。
1. 「画面」はただの「グラフ」である(2025/2022年)
2022年度や2025年度の問題では、問題用紙に大きく「コンピュータの画面」が描かれている。
ブラウザの枠やツールバーのアイコンまで丁寧に描かれているが、これらは全て無意味な情報だ。
君の脳内でやるべき処理は一つ。
「画面の外枠を消し去り、ただの関数問題として認識する」ことだ。
2025年の場合
「電車がZ駅を出発して……」という長いリード文や、「画面1」という演出は、数学的には外枠にすぎない。外枠を消去すれば、この問題の本質はシンプルだ。
- 加速する電車( $y=\frac{1}{2}x^2$ )
- 等速で走る自転車( $y=10x$ )
この2つの運動を関数で表し、その交点(追いつき・追い越し)を処理する。
さらに問2では、電車の長さ48mを条件に加え、位置関係を数式化する( $y_{電車} – y_{自転車} = 48$ )だけである。
2022年の場合
「太郎さんはコンピュータを使って……」 という導入は無視していい。
重要なのは、「 $y=ax^2$ 上に点Aがあり、 $\angle AOB=90^\circ$ である」 という幾何学的条件のみだ。
「誰が操作しているか」や「どんなソフトか」はどうでもいい。
「式は何か」「座標はどこか」。この2点以外は網膜に入れる必要すらない。
2. 「会話文」は読むな、スキャンせよ
2025年の問2では、泉さんと岬さんの会話が登場する。
泉さん「20秒後に自転車は追いつかれちゃうんだね。」
岬さん「図2のように、自転車が電車に追い越されるのは何秒後なんだろう。」
会話文を「文章」として読もうとするから、処理が遅くなる。会話文は感情移入の対象ではない。
これらは、これから君が解くべき方程式が「どこへ向かうべきか(ゴール)」を指定する“ラベル”である。
拾うべきは、セリフの中にある「数値(20秒後)」や「条件(追い越される)」というファクトだけだ。
それ以外の「感想」や「相槌」は、脳のフィルタで弾き飛ばせ。
必要な情報をスキャンし、数式という作業台に乗せることだけに集中するのだ。
結論:ノイズを消せば、景色は変わる
北海道の入試問題は、年々「見た目」が派手になっている。
しかし、その皮を剥げば、中身は教科書レベルの関数の交点問題や、変域の問題に過ぎない。
「うわっ、文字が多い」と怯む前に、情報の断捨離を行え。
ノイズを消去し、骨格(数式)だけを浮き彫りにする眼を持てば、北海道の関数は恐るるに足らない。

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