所長– Author –
千葉県・習志野市を拠点とする「習志野受験研究所」所長。10年以上の指導現場から得た知見をもとに、全国の入試問題を分析・発信しています。
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東京都
【2005年】上智大学法学部・国語大問3解答解説|仲正昌樹『不自由論』「同情」が排除へ反転する論理
はじめに 難関大学の思想系評論では、ハンナ・アーレントの政治哲学に関わる抽象的な概念が題材となることがある。 本問の仲正昌樹『不自由論』では、アーレントによる「自由」の分析を手がかりに、貧しい人々への「同情」や、仮面を脱いだ「自然人」とい... -
香川県
【2025・2026年香川県公立】英語大問3・4(長文・物語読解)論理マーカーによる状況変化の追跡手順
英語の長文読解において、文章を単なる英単語の羅列として捉えるか、筆者や登場人物の考えがどのように変化していく流れとして捉えるかで、読みの精度は大きく変わる。 とくに香川県公立高校入試の大問3・4では、スピーチや物語文を通じて、具体例、理由説... -
宮城県
【2025年度】宮城県公立高校入試・国語大問3解答解説|額賀澪『競歩王』反発から共鳴を読む
はじめに 小説の心情問題において、「かわいそう」「優しい」といった道徳的な感情論で正答を選ぼうとするのは、上位校を目指す上で避けるべき失点パターンである。 本問で取り上げられた額賀澪の『競歩王』の根底には、「残酷な現実を書く作者」と「それ... -
東京都
【2005年】上智大学法学部・国語大問2解答解説|世阿弥『風姿花伝』における「花」の論理
はじめに 難関大学の古文において、現代語の感覚や日常の常識で古文単語を解釈してしまうことは、致命的な失点パターンである。 本問の世阿弥『風姿花伝』は能の芸術論であるが、「花」という言葉を見て「美しいもの」「普遍的な美」と思い込んでしまうと... -
岩手県
【2025年度】岩手県公立高校入試・国語大問1 青谷真未『ステイ!』解答解説|心情変化を因果関係で読む手順
はじめに 入試の小説読解では、登場人物に感情移入しただけで答えを決めることはできない。心情は、本文に示された出来事・発言・表情・行動を根拠として、因果関係から客観的に判断する必要がある。本問では、千草の「反省」と「決意」が、どのような出来... -
青森県
【2025年度】青森県公立高校入試・国語大問4解答解説|「実体」と「機能」の対比を読む
はじめに 本文では、「心」や「わたし」が、体のどこかに固定された実体として存在するのかが検討されている。筆者は、時計のはたらきが個々の歯車ではなく、その組み合わせと相互作用から生まれることを例に、心も固定された物質ではなく、変化する部分の... -
北海道
【2025年度】北海道公立高校入試・国語大問5『宿直草』解答解説|認識の変化を解体する精密手順
出題の背景と知的な枠組み 古典や近世文学では、当時の文化や生活習慣に関する知識が必要になることもある。しかし、得点を安定させるためには、設問の正答を決める段階で、本文に書かれていない情景や心情を想像によって補うことはできない。本問で必要な... -
東京都
【2005年度】上智大学法学部 国語・大問1解法アナトミー|中村雄二郎『共通感覚論』と語義の再定義
難関私大の現代文、とりわけ上智大学などの上位校では、私たちが普段当たり前のように使っている言葉の意味を根本から問い直す文章が出題されることがある。2005年度の上智大学法学部で出題された中村雄二郎の『共通感覚論』も、まさに「表現」や「知識」... -
東京都
【2005年度青山学院大文学部】国語大問3解法分析|固定的な〈文化〉と動態的な文化
難関大学の現代文では、「文化相対主義」や「多文化主義」といった現代社会の動向に対し、さらに深いレベルから疑義を呈する抽象度の高い評論文が頻出する。本問(徐京植の文章)は、文化相対主義が少数文化の復権に果たす役割を認めつつ、「文化」を固定... -
東京都
【2005年度青山学院大文学部】国語大問1|現前/不在の二分法を崩す「魄」の解剖
青山学院大学文学部の国語では、現代の常識や近代的な世界観を根底から問い直す抽象度の高い評論文が出題されることがある。本問は、写真や電話といった日常的なメディアが、近代合理主義の「現前/不在」という二分法に収まらない、「ここにありながら、...
