横浜国立大学英語・大問4(自由英作文)の攻略は、「自分の気持ちをただ英語で自由に綴ること」ではない。
もちろん、基本文法や重要構文、語彙などの基礎知識は不可欠である。しかし、それらを思いつくままに書き並べるだけでは、指定された語数制限(75〜100語)の中で論理的な一貫性を保ちにくく、要素不足による失点を招きやすい。
必要なのは、あらかじめ決定した「構造フレーム」に状況を流し込み、原因と結果を明確に繋ぐ客観的な処理手順である。本記事では、2026年の大問4を本文の要求に基づいて分解し、横浜国立大学の自由英作文で得点を安定させるための客観的な「型」を提示する。あわせて、受験生の指針となる当研究所独自の解答例を公開する。
横浜国立大学 英語 大問4(自由英作文)の徹底分析
まずは、当研究所が解体した本年度の大問4の設問データを確認してほしい。入試問題がどのような要素で構成され、受験生がどこで失点パターンに陥るのか、その構造が明確に見えてくるはずだ。
| 年度 | 単元・テーマ | 解法の型(手順) | 設問の特徴・失点パターン |
| 2026 | 自由英作文(Eメールへの返信) | 構造フレームを固定する「3部構成」の型 | 感情論の終始による論拠の弱さ、および不適切な語彙(had better等)の選択ミス |
与えられた状況(友人Steveからの相談:85歳の祖父が運転をやめない。どう説得すべきか?)に対し、75〜100語(挨拶は除く)で返信を作成することが求められている。正解に至るプロセスは、感覚的な作文ではなく、以下の手順に沿った客観的な構築作業である。
横浜国立大学 英語 自由英作文(大問4)の解法アナトミーと独自解答例
【自由英作文の段落構成】迷いをなくし論理を安定させる「3部構成」の型
自由英作文を書き始める際、その場で内容を考えながら書き進めるのは致命的なミスを誘発する。自由英作文が得意な受験生であっても、構成を決めずに書き始めると、論理が途中でぶれやすい。
- 決定ルール:英文の展開を以下の「3部構成」に完全固定して肉付けせよ。
- 共感と状況整理: いきなり助言を書くのではなく、相手への配慮を示し、問題の本質(身内の言葉は届きにくいなど)を整理する。
- 論拠・解決策の提示: 客観的なアプローチ(専門家の利用)や、現実的な代替案を提示する。
- 結論・見通し: 提案を実行した結果、どのように状況が好転するかで見通しを示す。
この構造に沿ってパーツをはめ込むことで、途中で論理が脱線する失点パターンを未然に防ぐことが可能となる。
【説得力を高める表現技術】因果関係を明確に伝える「無生物主語構文」の型
自由英作文で高得点を狙うには、主観的な感情論(I think… など)を連発するのをやめ、客観的な因果関係を示す表現手法が必要である。
- 決定ルール:人ではなく「事象・手段」を主語に据え、原因と結果をスマートに結びつけよ。
- 例えば、「専門家からアドバイスをもらえば、彼はリスクに気づくかもしれない」を “If he gets advice, he might realize…” と書く代わりに、“Professional advice might make him realize the risks…” (専門家のアドバイスが彼にリスクを気づかせるかもしれない)という無生物主語構文を活用する。
- これにより、語数をコントロールしつつ、引き締まった論理的な英文に仕上げることができる。
また、had better は、文脈によっては強い警告や上からの圧力に近く響くことがあるため、友人への助言では it would be better to や you should の方が安全である。本番での減点リスクを避けるため、イギリス英語とアメリカ英語で綴りが異なる単語(licence / license)の使用を意図的に回避し、stop driving と表現を言い換えるテクニックも非常に実戦的である。
当研究所による独自解答例(大問4)
I am sorry to hear about your grandfather’s accident. Since older people sometimes hesitate to listen to their own family members, it would be better to ask his doctor to talk to him. Professional advice might make him realize the risks of continuing to drive. In addition, you should offer him alternative ways to get around, such as arranging taxis or helping him use public transportation. If he knows he can still be independent without a car, he may agree to stop driving. Good luck!
(85 words)
結論:自由英作文は才能ではなく「作業」である
横浜国立大学の自由英作文は、受験生の感覚的な表現力や思いつきの英語力を試すものではない。与えられた条件と語数制限の中で、論理的な手順(型)に従って英文のパーツを正しく組み立てる「作業」である。自己流の重要構文暗記や、思いつきで書く習慣を続けていては、出題の構造や要素不足に気づきにくい。
今日から直ちに行うべきアクションは以下の通りである。
- エッセイ構成の固定化: どのようなテーマが出題されても、即座に「導入・本論・結論」の3部構成へ情報を仕分ける訓練を徹底する。
- 無生物主語構文の日常化: 英文を書く際、
IやYouを主語にする文だけでなく、名詞句を主語にしてmakeやallowで繋ぐ表現パターンをストックし、表現の引き出しを増やす。 - 安全な語彙選択の意識: ニュアンスに迷う表現(had better等)や、綴りに不安がある単語は無理に使わず、同じ意味を持つ安全な定型フレーズへと言い換えるリスク回避の手順を身につける。
本文の要求に基づき冷静に対策を進める判断が、横浜国立大学の自由英作文における最終的な得点差を生むのである。

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