【2024〜2026年度】徳島県公立英語 大問4〜7:会話・長文・英作文をつなぐ構文処理

近年の徳島県公立高校入試における英語(大問4〜7)は、単なる日常会話の理解だけでは対応しにくい構成になっている。キャッシュレス決済の普及(2026年)、衣服廃棄と環境問題(2025年)、観光地のごみ問題や言葉が人間関係に与える影響(2024年)など、複数の資料や現代的・社会的なテーマを通じて、情報処理力と文脈把握力を問う構成になっている。

ただし、テーマの背景知識を知っているだけでは、入試本番で正答を導くことはできない。時間制限の中で正確に情報を処理するには、感覚的な和訳ではなく、客観的な「思考手順」の言語化が不可欠である。本稿では、直近3年間(2024〜2026年度)のデータに基づき淡々と、得点差につながりやすい語彙・構文の構造を解剖し、本番で使える解法の手順を提示する。

目次

徳島県公立英語・大問4〜7の失点原因となる重要語彙・構文リスト

過去3年間の入試問題において、文意の把握や設問の正答に直結した中核表現を抽出した。これらの構文や論理マーカーを正確に処理できるかが、合否を分ける境界線となる。

頻出年度英単語/熟語/構文品詞日本語の意味備考(出典・文脈・テーマなど)
2026cashless payments are more common than ~構文キャッシュレス決済は〜より一般的である大問6の主題(比較表現)
2026only 42.8% of payments名詞句支払いの42.8%だけ大問6:データの客観的根拠
2026various ideas about how they pay名詞句支払い方についてのさまざまな考え大問6:空所補充の正答根拠
2026according to ~熟語〜によればデータの出所・客観的根拠の提示
2026learn about what the local people need構文地域の人が必要としていることを知る大問7の主題(間接疑問)
2026look at problems as our own構文問題を自分たちのものとして見る大問7の結論部
2026take action熟語行動を起こす大問7:地域問題に対する最終的な結論
2025clothing waste名詞句衣服の廃棄大問6:文章全体の主題(テーマ)
2025be thrown away熟語捨てられる大問6:衣服廃棄の中心表現(受動態)
2025not only A but also B構文AだけでなくBも大問6:エネルギー使用の説明
2025reduce clothing waste熟語衣服廃棄を減らす大問6の結論
2025I didn’t have answers before, but now I do.構文以前は答えがなかったが、今はある大問7全体の文脈の変化
2025make A interested in B構文AにBへの興味を持たせる大問5:イベントがもたらす効果(使役)
2025become interested in ~熟語〜に興味を持つようになる大問7:地域再発見の結論(状態の変化)
2025I wish I could ~構文〜できたらいいのに大問7:現在の事実に反する願望(仮定法)
2024setting up more garbage cans is not easy構文ごみ箱を増やすのは簡単ではない大問6:解決策の制約
2024ask tourists to pay 10 yen構文観光客に10円払ってもらう大問6:筆者の提案
2024make O C構文OをCの状態にする大問6:感情の変化の要因(it makes me sad)
2024make A feel C構文AをCだと感じさせる大問7:言葉の心理的効果(It makes us feel warm and happy)
2024help A V構文AがVする助けになる大問7:言葉の効果(help us build good relationships)
2024have a great power to help us build good relationships構文よい関係を築く大きな力を持つ大問7の主題
2024create a warm atmosphere熟語温かい雰囲気を作る大問7の結論
2024where to throw ~ away構文どこに〜を捨てるべきか大問6:疑問詞+不定詞による課題の提示
2024I haven’t decided yet.構文まだ決めていません大問4:現在完了(未完了。「まだ決めていない」という進路未決定の状態を表す)
24-26共通because / but / However / so接続詞 / 副詞なぜなら / しかし / したがって文脈を決定づける【論理マーカー】

【大問4〜7】会話・長文・英作文をつなぐ構文処理手順

【論理マーカー】逆接と因果から文脈の転換を予測する「条件翻訳」の型

英語の文章読解において致命的なミスは、本文にない内容を補ってしまう読み違い(勝手なストーリーの解釈)である。これを防ぐためには、Howeverbutbecausesoといった論理マーカーを起点に、前後の状況がどう変化したか(または、どんな制約が生まれたか)を客観的に処理する手順が必要である。

【決定ルール】

Howeverbut を見つけたら、直前の「一般的な状況・利便性」が否定され、直後に「筆者が本当に伝えたい問題点・制約」が配置されるという型を適用する。

過去問における具体例:

2025年度の大問6では、衣服のオンライン購入の利便性が語られた直後に、逆接のマーカーが配置されている。

  • Now, buying clothes is easier than before.(今、服を買うことは以前より簡単だ。)
  • However, we should know that a lot of clothes are thrown away every day.(しかしながら、私たちは毎日多くの服が捨てられていることを知るべきだ。)

同様に、2024年度の大問6でも、ごみ箱設置の議論において因果関係と逆接が複合して出題されている。

  • However, I know that setting up more garbage cans is not easy because we need a lot of money.(しかしながら、たくさんのお金が必要であるため、ごみ箱をさらに設置するのは簡単ではないと分かっている。)

これらの論理マーカーは、単なる接続詞ではなく「ここから状況の変化や筆者の主張が始まる」という重要な手がかりである。これらを見落として表面的な和訳に終始することは、正答根拠を見落とす原因になる。

【使役・仮定法・間接疑問】原因と結果を特定する「構文把握」の型

徳島県の長文では、make O C(OをCの状態にする)や make A feel C(AをCだと感じさせる)、help A V といった構文が、登場人物の心情変化や事象の因果関係を説明する場面で重要になる。

【決定ルール】

makehelp を含む構文は、「何が(原因)」「誰を・どうしたか(結果)」という2つのパーツに分解して処理する。

過去問における具体例:

2024年度の大問7は、「Thank you」という言葉の力(主題)を説明するために、これらの構文が連続して使用されている。

  • It makes us feel warm and happy.(それ【=Thank youという言葉】は、私たちを温かく幸せな気分にさせる。)
  • I believe it has a great power to help us build good relationships with other people.(私は、それ【=Thank youという言葉】が、私たちが他の人々と良い関係を築く助けとなる大きな力を持っていると信じている。)

これらの構文を「なんとなく」のフィーリングで訳すのではなく、「A(原因)がB(結果)をもたらす」という型に当てはめて客観的に処理する手順が、設問を正確に解き明かすための重要な条件となる。

センスやフィーリングだけに頼らない、客観的な学習手順

英語長文の読解は、センスや才能、あるいはフィーリングだけに頼るものではない。もちろん語彙力は必要である。しかし、単語の意味を知っているだけでは、逆接・因果・条件・代名詞・構文が絡む設問には対応しきれない。

過去問演習では、丸付けだけで終わらせず、今日から学習手順に以下のプロセスを組み込むべきである。

  1. 論理マーカーの視覚化: 長文を読む際は、but, However, because, so に必ず印をつける。
  2. 因果の整理: その前後で、何が原因で、何が結果なのかを整理する。
  3. 重要構文の因果分解: make O Chelp A Vwhere to ~ などの構文を、語順に沿って明確に分解する。
  4. 根拠の照合: 選択肢や英作文では、本文にある根拠と自分の答えが対応しているかを確認する。

この手順を積み重ねることで、初見の問題でも本文に基づいて判断しやすくなる。徳島県公立英語において、こうした客観的な読解手順が、安定した得点力を支える。自己流だけに頼らず、客観的な分析に基づく指導や学習方法を活用することが、合格への近道である。

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この記事を書いた人

千葉県・習志野市を拠点とする「習志野受験研究所」所長。10年以上の指導現場から得た知見をもとに、全国の入試問題を分析・発信しています。

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