導入:問題の知的な枠組みと分析軸
岩手県公立高校入試の理科(2012〜2026年度の15か年:全99大問・477設問・571解答単位)において、生物分野は単なる生物名や器官名の暗記にとどまらず、「対照実験の条件設定とその目的の言語化」「実験データからの引き算による変化量の抽出」「器官の構造的特徴と効率性の因果関係記述」「減数分裂と受精に伴う染色体モデルの作図・遺伝の規則性の計算」を要求する大問として構成されている。
過去15年間の生物単元大問(全15題)の出題履歴を分類すると、動物の分類・骨格・進化を扱った3題(2017年大問2、2022年大問6、2026年大問2)およびコダカラベンケイソウの無性生殖と植物細胞のはたらきを扱った1題(2012年大問5)を除き、実験考察・短文記述・作図・定量計算が集中しているのは以下の3つの領域(計11大問、および関連する2分野融合大問)である。
- 植物の「光合成・呼吸(葉のデンプン生成、オオカナダモ+BTB溶液)」と「蒸散(ワセリン塗布)」の対照実験(2014年大問2、2023年大問2、2024年大問3 ※融合大問の2013年大問7、2017年大問7も同系)
- ヒトの「だ液によるデンプン消化・セロハン膜実験」と「血液循環・呼吸・不要物の排出」(2016年大問2、2019年大問3、2021年大問2 ※融合大問の2015年大問6も同系)
- 動植物の「生殖・発生・染色体モデル作図」と「メンデルの遺伝の規則性」(2013年大問2、2015年大問2、2018年大問2、2020年大問2、2025年大問6)
これらの問題では、同じ実験題材や単元であっても年度によって問われる角度や条件設定が変化している。たとえば「ワセリンを用いた蒸散実験」では、2014年度大問2はホウセンカ1種(3本)から茎の蒸散量を算出させる構成であったのに対し、10年後の2024年度大問3ではアジサイとトウモロコシの2種(計6本)を比較させ、植物の種類による気孔分布の違いや蒸散と吸水のバランスによるしおれの理由まで考察させている。また「メンデルの遺伝の規則性」でも、2015年度大問2は孫世代の種子400個中の個数計算と生殖細胞の遺伝子組合せ、2020年度大問2は孫世代における純系個体の割合(%)計算、2025年度大問6は500回のモデル実験における実測回数の集計処理として出題されている。
したがって、用語や実験結果の結論だけを暗記していても正答には到達できない。本番では、実験の対照条件や図表の数値をどの順序で確認し、どの処理(統制条件の特定、差分の引き算、受精の組み合わせ表の作成と実測値の集計)を選択するかという客観的な思考手順が必要である。
本記事では、上記の3領域に該当する生物単元大問11題(および関連する融合大問)を対象に、出題データと全体構造、主要設問の解答一覧、各テーマにおける思考手順、および初見の実験考察問題に転用できる共通解法を解説する。
出題データと全体構造(2012〜2026年度・対象11大問)
本記事で分析する生物分野の主要11大問について、出題単元、要求された設問形式、解法の初手、および決定的な科学的根拠・年度固有の特徴を以下の表に整理する。
| 年度 | 大問番号 | 単元・中心実験テーマ | 要求された主な設問形式 | 解法の初手(最初に確認する条件) | 決定的な科学的根拠・年度固有の特徴 |
| 2013 | 大問2 | 中3・発生と生殖 (カエルの発生と精子の染色体作図) | ・呼吸器官の変化記入 ・卵割の特徴選択 ・精子の染色体モデル作図 | 受精卵から胚への卵割過程と、体細胞の染色体モデル(2対4本)の形状を確認する | 卵割では全体の大きさは変わらず細胞1個が小さくなる。減数分裂により対の染色体から1本ずつが精子に入る |
| 2014 | 大問2 | 中1・2・植物のつくりと蒸散 (ホウセンカのワセリン塗布実験) | ・根と維管束の選択 ・水面油塗布の理由記述 ・茎の蒸散量($0.5\,\text{cm}^3$)計算 | ワセリンを塗る部位を変えた3本の減少量表から、どの部位がふさがれているかを整理する | 葉の表と裏の蒸散量の差と各個体の減少量から、引き算によって葉以外の茎からの蒸散量を求める |
| 2015 | 大問2 | 中1・3・花の構造と遺伝 (エンドウの花のつくりと交配実験) | ・減数分裂とDNAの確認 ・花の構造の順序選択 ・孫400個中のAa個数計算 ・生殖細胞の遺伝子組合せ | 親(丸形AA×しわ形aa)から生じる子(Aa)の自家受粉において、孫世代の遺伝子型比を確認する | 孫世代の遺伝子型比は $\text{AA}:\text{Aa}:\text{aa} = 1:2:1$ となるため、孫400個のうち子と同じAaは半数の200個となる |
| 2016 | 大問2 | 中2・消化と排出 (だ液の対照実験と尿素の排出経路) | ・尿素排出の器官選択 ・約40℃の湯につける理由記述 ・半透膜対照実験のペア選択 | 試験管ごとの条件(だ液の有無・デンプンの有無)と、確かめたい目的を照合する | ヒトの体温に近い約40℃で消化酵素が最もよく働く。調べる条件以外を揃えた試験管ペアを選択する |
| 2018 | 大問2 | 中1・3・植物のつくりと生殖 (花粉管の伸長と受精後の染色体作図) | ・顕微鏡の操作順序選択 ・花粉管が伸びる理由記述 ・受精後の子の染色体作図 | 親の体細胞の染色体と減数分裂後の生殖細胞の染色体の組み合わせを確認する | 花粉管は精細胞を胚珠内の卵細胞へ運ぶ。受精により両親の生殖細胞の染色体が合わさり対に戻る |
| 2019 | 大問3 | 中2・血液循環と物質交換 (心臓・血管・肺胞と柔毛・尾びれ血流) | ・心室と血管の判別 ・表面積拡大の利点記述 ・血しょうと組織液 ・メダカ尾びれ血流観察 | 肺循環と体循環の経路を整理し、肺や小腸などの器官を通過する前後の血液成分を確認する | 肺胞や柔毛は無数の袋や突起で表面積を大きくし、物質交換の効率を高めている(※2015大問6とも共通) |
| 2020 | 大問2 | 中1・3・花と遺伝の規則性 (エンドウの草丈交配と相同染色体) | ・胚珠と種子の対応 ・孫世代のホモAA割合計算 ・相同染色体分離の理由記述 | 親(AA×aa)から生じる子(Aa)の自家受粉において、生殖細胞の遺伝子の分かれ方を確認する | 減数分裂で対の遺伝子が1個ずつ分かれるため、孫世代は $\text{AA}:\text{Aa}:\text{aa} = 1:2:1$ となり、AAは全体の25%を占める |
| 2021 | 大問2 | 中2・だ液の消化酵素と吸収 (セロハン膜透過実験と5℃・35℃比較) | ・ベネジクト液の反応色 ・セロハン膜透過の仕組み ・酵素の温度特性に関する記述 | セロハン膜の内外の液の反応結果と、5℃・35℃における酵素の働きの違いを整理する | デンプンは分子が大きく膜を通過できないが、分解された麦芽糖は分子が小さく膜を通過して外側の水へしみ出る |
| 2023 | 大問2 | 中2・植物の光合成と呼吸 (実験1:葉のデンプン/実験2:BTB溶液) | ・(1)光合成で生じる気体 ・(2)葉のデンプン反応と条件 ・(3)試験管Yを用意した目的記述 ・(4)試験管Xが青色になった理由記述 | 実験1では日光と葉緑体の有無、実験2ではオオカナダモの有無(試験管X・Y)を確認する | 試験管Yは「オオカナダモのはたらきによって色が変化したことを確かめるため」に置く。$\text{CO}_2$減少で緑色から青色になる |
| 2024 | 大問3 | 中1・2・植物のつくりと蒸散 (アジサイとトウモロコシの蒸散比較) | ・維管束の配置比較 ・ワセリン塗布実験の蒸散比較 ・蒸散としおれの理由記述 | 双子葉類(アジサイ)と単子葉類(トウモロコシ)それぞれの表・裏・無塗布の減少量を比較する | 2014年の1種3本から2種6本へ発展。葉の表裏の蒸散量の差から気孔分布を判定し、吸水と蒸散の差からしおれを説明する |
| 2025 | 大問6 | 中3・遺伝の規則性とモデル実験 (メンデルの交配と500回モデル実験) | ・孫世代の形質と遺伝子 ・(3)500回モデル実験の回数計算 ・(4)分離の法則の空欄補充 | モデル実験500回の実測表(黒・黒131回、黒・白241回、白・白128回)と形質の対応を確認する | 黒・黒(AA)と黒・白(Aa)がともに丸形となるため、丸形は $131 + 241 = 372\,\text{回}$、しわ形は $128\,\text{回}$ となる |
主要設問(作図・短文記述・定量計算)の解答一覧
詳細解説に入る前に、上記11大問(および関連する融合大問)で要求された染色体作図、短文記述、および定量計算の正答条件を一覧に示す。
1. 染色体モデル作図の正答条件一覧
- 2013年度 大問2(4)(精子の染色体作図): 体細胞に2対(長い染色体2本、短い染色体2本の計4本)ある染色体のうち、減数分裂によって長い染色体1本と短い染色体1本の「計2本」が精子の中に入った状態を作図する。
- 2018年度 大問2(4)(受精後の子の染色体作図): 減数分裂によって染色体数が半分になった精細胞と卵細胞が受精するため、両親の生殖細胞に描かれている染色体をすべて合わせた状態(対になった体細胞の染色体構成)を作図する。
2. 短文記述問題・空欄補充の正答要点一覧
- 2014年度 大問2(2)(水面に油を入れる理由): 水面から水が蒸発するのを防ぐため。
- 2016年度 大問2(2)a(試験管を約40℃の湯につける理由): ヒトの体温に近く、だ液の消化酵素(アミラーゼ)が最もよく働く温度だから。
- 2018年度 大問2(3)(花粉管が胚珠へ向かって伸びる理由): 精細胞を胚珠の中の卵細胞まで運ぶため。
- 2019年度 大問3(2)(肺胞や柔毛が小さな袋や突起になっている利点 ※2015年大問6(2)も同趣旨): 空気にふれる(または養分にふれる)表面積が大きくなり、効率よく気体の交換(または養分の吸収)ができるから。
- 2020年度 大問2(4)(相同染色体の分離に関する記述 ※2025年大問6(4)は説明文の空欄補充): 対になっている遺伝子(相同染色体)が、減数分裂のときに分かれて別々の生殖細胞に入るから。
- 2021年度 大問2(5℃と35℃の比較から読み取る消化酵素の温度特性に関する記述): 消化酵素は体温に近い35℃付近ではよく働くが、5℃のような低温では働きが弱くなるという性質。
- 2023年度 大問2(3)(オオカナダモを入れない試験管Yを用意した目的): オオカナダモのはたらきによってBTB溶液の色が変化したことを確かめるため(光をあてるだけではBTB溶液の色が変化しないことを確かめるため)。
- 2023年度 大問2(4)(試験管XのBTB溶液が緑色から青色になった理由 ※2017年大問7も同趣旨): オオカナダモが光合成を行い、水中の二酸化炭素を吸収して減らしたため(水溶液がアルカリ性になったから)。
- 2024年度 大問3(植物の葉がしおれる理由): 根から吸収する水の量よりも、葉などから蒸散によって出ていく水の量の方が多くなり、植物体内の水分が減少したから。
3. 定量計算問題の正答一覧
- 2014年度 大問2(3)(茎からの蒸散量): $0.5\,\text{cm}^3$
- 2015年度 大問2(3)(孫世代の種子400個のうち子と同じ遺伝子型Aaの個数): $200\,\text{個}$
- 2020年度 大問2(3)(孫世代における純系AAの割合): $25\,\%$
- 2025年度 大問6(3)(500回のモデル実験における丸形・しわ形の組み合わせ回数): 丸形 $372\,\text{回}$、しわ形 $128\,\text{回}$
各実験・観察テーマの解答解説と思考手順
テーマ1:植物の「光合成・呼吸」と「蒸散」の対照実験(2014年大問2・2023年大問2・2024年大問3)
【1】葉のデンプン生成とオオカナダモ・BTB溶液の対照実験(2023年大問2 ※2013年大問7・2017年大問7共通)
- 手順1(設問要求): 2023年度大問2では2種類の実験が行われている。実験1(葉の一部をアルミニウムはくで覆い、日光と葉緑体の有無によるデンプン生成の違いを調べる実験)について設問(1)で光合成により生じる気体、設問(2)で葉の各部分のデンプン反応と実験条件を確認し、実験2(オオカナダモを入れた試験管Xと、入れない試験管Yを用意し、どちらにも光を当ててBTB溶液の変化を調べる実験)について、設問(3)で「試験管Yを用意した目的」、設問(4)で「試験管XのBTB溶液が青色になった理由」を記述する。
- 手順2(条件整理):
- 実験1の対照条件: 葉の緑色の部分(葉緑体あり)と白い部分(葉緑体なし)、および光をあてた部分とアルミニウムはくで覆った部分(光なし)を比較し、ヨウ素液反応から「光合成には日光(光)と葉緑体の両方が必要である」ことと、酸素が発生することを確認する。
- 実験2のBTB溶液の性質と条件: 光合成によって水中の二酸化炭素が減少すると、BTB溶液は条件に応じて黄色から緑色、さらに青色へと変化する。緑色は中性付近、青色はアルカリ性を示す。実験2の試験管X(オオカナダモあり・光あり)と試験管Y(オオカナダモなし・光あり)は、「オオカナダモの有無」以外の条件がすべて揃えられている。
- 手順3(結果・資料の読み取り): 実験2において両方の試験管に光をあてた結果、オオカナダモを入れた試験管XではBTB溶液が緑色から青色に変化し、オオカナダモを入れなかった試験管Yでは緑色のまま変化しなかった。
- 手順4(科学的関係の適用):
- 設問(3) 試験管Yを用意した目的: 試験管Xだけで実験を行うと、BTB溶液が青色に変化した原因が「オオカナダモのはたらき」によるものなのか、「光をあてたことや温度変化そのもの」によるものなのかを区別できない。したがって、試験管Yは「オオカナダモのはたらきによってBTB溶液の色が変化したことを確かめるため(光をあてるだけではBTB溶液の色が変化しないことを確かめるため)」に用意する。
- 設問(4) 試験管XのBTB溶液が青色になった理由: 光があたると、オオカナダモは呼吸と同時にそれ以上に盛んな「光合成」を行う。その結果、「光合成によって水中の二酸化炭素が吸収されて減少したため」、溶液が中性付近(緑色)からアルカリ性(青色)へ変化する。
- 手順5(条件確認): 設問(3)では「何を確かめるためか」が明記されているか、設問(4)では「光合成」と「二酸化炭素の減少(吸収)」の因果関係が正しく記述されているかを確認する。
- 結論:
- 2023年大問2(3)記述:オオカナダモのはたらきによってBTB溶液の色が変化したことを確かめるため。
- 2023年大問2(4)記述:オオカナダモが光合成を行い、水中の二酸化炭素を吸収して減らしたから。
【2】ワセリン塗布による蒸散量の差分計算と気孔分布(2014年大問2・2024年大問3)
- 手順1(設問要求): 水面に油を注いだ理由を記述し(2014年)、葉の表側・裏側にワセリンを塗る条件を変えた複数の植物体の水の減少量から、茎・葉の表・葉の裏からの蒸散量を算出して気孔分布や植物の状態変化を考察する(2014年・2024年)。
- 手順2(条件整理): ワセリンは塗った面の気孔をふさぎ、そこからの蒸散を止める働きをもつ。各実験装置の蒸散部位の内訳を次のように式で整理する。
- 無塗布の装置: $\text{葉の表} + \text{葉の裏} + \text{茎}$
- 葉の表側にワセリンを塗った装置: $\text{葉の裏} + \text{茎}$(※葉の表からの蒸散が0)
- 葉の裏側にワセリンを塗った装置: $\text{葉の表} + \text{茎}$(※葉の裏からの蒸散が0)
- 葉の両面にワセリンを塗った(または葉を取り除いた)装置: $\text{茎のみ}$
- 手順3(結果・資料の読み取り): 表に示された各装置の水の減少量($\text{cm}^3$ または $\text{g}$)を読み取り、上記の式どうしの「引き算」によって各部位単独の蒸散量を抽出する。
- 無塗布と表塗りの差: $(\text{表} + \text{裏} + \text{茎}) – (\text{裏} + \text{茎}) = \text{葉の表からの蒸散量}$
- 無塗布と裏塗りの差: $(\text{表} + \text{裏} + \text{茎}) – (\text{表} + \text{茎}) = \text{葉の裏からの蒸散量}$
- 茎からの蒸散量(2014年大問2(3)): 葉の裏塗りの減少量から葉の表の蒸散量を引く(または $\text{表塗り} + \text{裏塗り} – \text{無塗布}$ を計算する)ことで、茎からの蒸散量($0.5\,\text{cm}^3$)が求まる。
- 手順4(科学的関係の適用):
- 水面に油を入れる理由(2014年): 容器の水面が直接空気にふれていると、植物の蒸散だけでなく水面からの自然蒸発によっても水が減ってしまう。これを防ぎ、植物の体から出ていった水の量だけを正確に測定するために油を注ぐ。
- 植物種による気孔分布の比較と吸水バランス(2024年): 算出した「葉の表の蒸散量」と「葉の裏の蒸散量」を比較し、蒸散量が多い面ほど気孔が多く分布していると判断する。また、根からの吸水量が蒸散量に追いつかなくなると、植物体内の水分が失われて葉がしおれる。
- 手順5(条件確認): 「表にワセリンを塗った個体」の減少量は「表からの蒸散量」ではなく「ふさがれていない裏+茎からの蒸散量」であることを取り違えていないか、単位($\text{cm}^3$ や $\text{g}$)が合っているかを確認する。
- 結論:
- 2014年大問2(2)記述:水面から水が蒸発するのを防ぐため。
- 2014年大問2(3)計算:$0.5\,\text{cm}^3$
テーマ2:ヒトの「消化酵素・セロハン膜実験」と「血液循環・呼吸・排出」(2016年大問2・2019年大問3・2021年大問2)
【1】だ液によるデンプン消化とセロハン膜の透過性実験(2016年大問2・2021年大問2)
- 手順1(設問要求): デンプン溶液にだ液(または水)を加えた試験管を約40℃の湯につける理由(2016年)、5℃と35℃の実験結果から導かれる消化酵素の働きと温度の関係(2021年)、およびセロハン膜を用いたモデル実験における物質の透過性と対照実験ペアを答える。
- 手順2(条件整理):
- 試薬の反応: ヨウ素液はデンプンに反応して青紫色になる。ベネジクト液は麦芽糖などの糖に反応し、加熱すると赤褐色の沈殿を生じる。
- 対照実験の条件: 試験管A(デンプン+だ液)と試験管B(デンプン+水)のように、だ液の有無だけを変えたペアを用意する。
- 手順3(結果・資料の読み取り): 2021年度大問2のセロハン膜実験では、デンプン溶液とだ液の混合液をセロハン膜の袋に入れて35℃の湯と5℃の水に浸し、外側の液を調べた結果、35℃では「ヨウ素液には反応せず、ベネジクト液を加えて加熱すると赤褐色の沈殿が生じた」のに対し、5℃では糖の反応が見られなかったことが示されている。
- 手順4(科学的関係の適用):
- 温度条件の理由と酵素の温度特性(2016年・2021年): 2016年度ではヒトの体温に近い約40℃に保つ理由が問われ、2021年度では5℃と35℃の実験結果から消化酵素の働きと温度の関係が問われた。だ液に含まれる消化酵素(アミラーゼ)は体温に近い35〜40℃付近で最もよく働く。一方、低温では酵素の働きが弱くなり、高温では酵素が変性して働きを失う場合がある。
- セロハン膜の透過性と柔毛での吸収モデル(2016年・2021年): デンプンは粒(分子)が大きいためセロハン膜の微細な穴を通過できない。一方、だ液によってデンプンが分解されてできた麦芽糖は粒(分子)が小さいため、セロハン膜の穴を通過して外側の水の中へ移動できる(※小腸の柔毛では最終的にブドウ糖まで分解されて吸収される)。
- 手順5(条件確認): ベネジクト液の反応色に「赤褐色」と答えているか、温度特性の記述で問題の設定温度(2016年は約40℃、2021年は5℃と35℃の比較)に即して答えているかを確認する。
- 結論:
- 2016年大問2(2)a記述:ヒトの体温に近く、消化酵素が最もよく働く温度だから。
- 2021年大問2試薬反応と温度特性:赤褐色。消化酵素は体温に近い35℃付近ではよく働くが、5℃のような低温では働きが弱くなる。
【2】血液循環・肺胞と柔毛の表面積・不要物の排出(2016年大問2・2019年大問3 ※2015年大問6共通)
- 手順1(設問要求): 心臓を中心とした血液循環と血管の成分比較、肺胞や小腸の柔毛が多数の小さな袋や突起になっている利点の記述(2015年・2019年)、メダカの尾びれ血流観察(2019年)、およびアンモニアから尿素への排出経路(2016年)を答える。
- 手順2(条件整理):
- 血液の名称基準: 酸素を多く含む血液が「動脈血」(肺静脈・大動脈を流れる)、酸素が少ない血液が「静脈血」(大静脈・肺動脈を流れる)である。
- 各器官での血液成分変化: 肺を通ると酸素が増え二酸化炭素が減る。小腸を通ると養分が最も多くなる。腎臓を通ると尿素などの不要物が最も少なくなる。
- 手順3(結果・資料の読み取り): 肺は無数の小さな袋である「肺胞」からなり、小腸の内壁には無数の小さな突起である「柔毛」が存在する。また、2019年度大問3のメダカの尾びれ観察では、赤血球が1列になって流れる毛細血管と、そこへ血液を送り込む血管(動脈)・集める血管(静脈)の向きを読み取る。
- 手順4(科学的関係の適用):
- 表面積拡大の利点記述(2015年大問6・2019年大問3): 1つの大きな袋や平らな壁である場合に比べ、無数の小さな肺胞や柔毛に分かれていることで「空気(または消化された養分)にふれる表面積が非常に大きくなり、酸素と二酸化炭素の交換(または養分の吸収)を効率よく行うことができる」。
- 不要物の生成と排出経路(2016年大問2): 細胞の呼吸でタンパク質(アミノ酸)が分解されると有害なアンモニアが生じる。アンモニアは血液によって肝臓へ運ばれて無害な尿素に変えられ、さらに腎臓へ運ばれて血液中からろ過され、尿として体外へ排出される。
- 組織液と物質交換(2019年大問3): 毛細血管から血液の液体成分である血しょうがしみ出して組織液となり、細胞のまわりを満たして酸素・養分と二酸化炭素・不要物の受け渡しを行う。
- 手順5(条件確認): 記述問題に「表面積が大きくなる」と「効率よく交換(吸収)できる」の2点が揃っているか、肝臓(尿素への変換)と腎臓(尿のろ過・排出)の役割を逆にしていないかを確認する。
- 結論:
- 2019年大問3(2)記述:表面積が大きくなり、効率よく物質の交換(吸収)ができるから。
- 2016年大問2排出経路:アンモニア $\rightarrow$ 肝臓(尿素へ変換) $\rightarrow$ 腎臓(ろ過して尿をつくる)。
テーマ3:生殖・発生・染色体モデル作図とメンデルの遺伝(2013年大問2・2015年大問2・2018年大問2・2020年大問2・2025年大問6)
【1】減数分裂と受精に伴う染色体モデルの作図(2013年大問2・2018年大問2)
- 手順1(設問要求): 体細胞の染色体図をもとに、減数分裂によってつくられる精子の染色体(2013年)または受精によってできる子の体細胞の染色体(2018年)を模式図で作図する。
- 手順2(条件整理):
- 体細胞の染色体は、形や大きさが同じものが2本ずつ対(相同染色体)になって存在している(2n)。
- 生殖細胞(精子・精細胞・卵・卵細胞)がつくられるときは「減数分裂」が行われ、対になっている染色体が1本ずつに分かれて入るため、染色体の数は体細胞の「半分(n)」になる。
- 受精によって精細胞(n)と卵細胞(n)の核が合体すると、子の体細胞の染色体数は親の体細胞と同じ数(2n)に戻る。
- 手順3(結果・資料の読み取り):
- 2013年度大問2(4): 親(オス)の体細胞には「長い染色体2本」と「短い染色体2本」の計4本(2対)が描かれており、作図欄は「精子」である。
- 2018年度大問2(4): 減数分裂後の生殖細胞(精細胞と卵細胞)の染色体が示されており、作図欄は受精後の「子の体細胞」である。
- 手順4(科学的関係の適用):
- 2013年度(生殖細胞の作図): 対になっている長い染色体から1本、短い染色体から1本を選び、計2本(長1本+短1本)を精子の中に描く(※長いもの2本や短いもの2本を描くと誤りになる)。
- 2018年度(受精後の体細胞の作図): 精細胞に入っている染色体と卵細胞に入っている染色体を足し合わせ、再び2本ずつ対になった状態(親の体細胞と同じ本数・構成)を子の細胞内に描く。
- 手順5(条件確認): 作図対象が「生殖細胞(半数)」なのか「受精卵・子の体細胞(全数)」なのかを再確認し、染色体の長さ・形状・塗りつぶしの有無が問題図の凡例と一致しているかを点検する。
- 結論:
- 2013年大問2(4):長い染色体1本と短い染色体1本の計2本を描く。
- 2018年大問2(4):両親の生殖細胞の染色体を合わせた対の染色体を描く。
【2】メンデルの交配実験・分離の法則と遺伝の定量処理(2015年大問2・2020年大問2・2025年大問6)
- 手順1(設問要求): 純系の親どうしの交配から子・孫をつくる実験において、減数分裂と遺伝物質(DNA)の確認および孫世代400個のうち子と同じ遺伝子型の種子の個数計算と生殖細胞の遺伝子組合せ(2015年)、孫世代における純系AAの割合計算と相同染色体分離の理由記述(2020年)、および500回のモデル実験結果からの形質別回数の算出と分離の法則の空欄補充(2025年)を行う。
- 手順2(条件整理): 顕性(優性)形質(丸形・高い草丈など)の遺伝子を $\text{A}$、潜性(劣性)形質(しわ形・低い草丈など)の遺伝子を $\text{a}$ とする。
- 親から子への遺伝: $\text{AA}$ の親がつくる生殖細胞には $\text{A}$ が、$\text{aa}$ の親がつくる生殖細胞には $\text{a}$ が入る。これらが受精によって組み合わさるため、子の遺伝子型はすべて $\text{Aa}$ となる(形質はすべて顕性形質が現れる)。
- 手順3(結果・資料の読み取り):
- 理論上の分離比(2015年・2020年): 子($\text{Aa}$)を自家受粉させて孫をつくるとき、子がつくる生殖細胞(花粉と卵細胞)には、減数分裂によって遺伝子 $\text{A}$ をもつものと遺伝子 $\text{a}$ をもつものが $1 : 1$ の割合で生じる。
- モデル実験の実測データ(2025年大問6): 袋から黒玉($\text{A}$に対応)・白玉($\text{a}$に対応)を取り出すモデル実験を500回行った結果の表において、「黒・黒($\text{AA}$に対応):131回」「黒・白($\text{Aa}$に対応):241回」「白・白($\text{aa}$に対応):128回」という実測回数が示されている。
- 手順4(科学的関係の適用):
- 分離の法則の記述・補充(2020年・2025年): 対になっている遺伝子(相同染色体)が、減数分裂のときに分かれて別々の生殖細胞に入る規則性を「分離の法則」という。2020年度大問2(4)ではこの理由が短文記述で問われ、2025年度大問6(4)では説明文の空欄補充として問われた。
- 理論比を用いた孫世代の個数・割合計算(2015年・2020年): 花粉($\text{A} : \text{a} = 1 : 1$)と卵細胞($\text{A} : \text{a} = 1 : 1$)の受精の組み合わせ表($2 \times 2 = 4$マス)を作成すると、孫世代の理論上の比は次のようになる。$$\text{遺伝子型の比} \quad \text{AA} : \text{Aa} : \text{aa} = 1 : 2 : 1$$$$\text{表現型(形質)の比} \quad [\text{顕性}] : [\text{潜性}] = (1 + 2) : 1 = 3 : 1$$
- 2015年度大問2(3): 孫世代の種子400個のうち、子と同じ遺伝子型($\text{Aa}$)をもつ種子の個数は、全体の $\frac{2}{1 + 2 + 1} = \frac{2}{4} = \frac{1}{2}$ を占めるため、$$400\,\text{個} \times \frac{2}{4} = 200\,\text{個}$$また、丸形の個体($\text{AA}$ または $\text{Aa}$)としわ形の個体($\text{aa}$)がつくる生殖細胞の遺伝子の組合せも、減数分裂で1個ずつ分かれる原則から判定できる。
- 2020年度大問2(3): 孫世代全体のうち、親の純系 $\text{AA}$ と同じ遺伝子型をもつ個体の割合(%)は、全体の $\frac{1}{1 + 2 + 1} = \frac{1}{4}$ を占めるため、$$\frac{1}{4} \times 100 = 25\,\%$$
- 500回モデル実験の実測値計算(2025年大問6(3)): 2025年度大問6(3)では、500回のモデル実験で得られた遺伝子の組合せ別の回数をもとに、顕性形質(丸形)と潜性形質(しわ形)が現れる回数を算出する。黒・黒131回と黒・白241回はいずれも丸形になるため、$$\text{丸形になる組合せ} = 131 + 241 = 372\,\text{回}$$$$\text{しわ形になる組合せ(白・白)} = 128\,\text{回}$$となる。これは約 $3 : 1$ の比に対応する。
- 手順5(条件確認): 設問が「理論上の比から個数や割合(%)を求める問題(2015年・2020年)」なのか、「モデル実験の実測回数を集計する問題(2025年)」なのかを区別して解答しているかを確認する。
- 結論:
- 2015年大問2(3)計算:$200\,\text{個}$
- 2020年大問2(3)計算:$25\,\%$
- 2025年大問6(3)計算:丸形 $372\,\text{回}$、しわ形 $128\,\text{回}$
複数年度比較から確認できる共通知識と設問形式の分岐
本記事で扱った11大問(および関連融合大問)を比較すると、「複数年度で共通して要求される思考手順」と「年度によって条件や設問の切り口が変化している部分」が明確に整理できる。
- 複数年度で共通して反復されている原理・記述:
- 表面積拡大と物質交換の効率性: 2015年度大問6(2)(肺胞)と2019年度大問3(2)(肺胞・柔毛)では、ともに「表面積が大きくなり、効率よく気体交換(養分吸収)ができる」という構造と機能の因果関係記述が出題されている。
- 光合成実験におけるBTB溶液の色変化と対照実験: 光合成によって水中の二酸化炭素が減少すると、BTB溶液は条件に応じて黄色から緑色、さらに青色へと変化する(緑色は中性付近、青色はアルカリ性を示す)。この原理は、2013年度大問7、2017年度大問7、2023年度大問2の3回にわたって共通して問われている。
- だ液の消化酵素とセロハン膜の選択的透過性: デンプンがだ液のアミラーゼによって麦芽糖に分解され、分子が小さくなることでセロハン膜を通過できるようになる仕組みは、2016年度大問2と2021年度大問2で共通して出題されている。
- 年度によって設定が発展・分岐している部分:
- メンデルの遺伝問題の3つの出題形式(2015年・2020年・2025年): 孫世代における理論上の遺伝子型比 $\text{AA} : \text{Aa} : \text{aa} = 1 : 2 : 1$(形質比 $3 : 1$)を基礎とする点は3か年すべてで共通しているが、具体的な要求処理は、2015年度が「種子400個中の $\text{Aa}$ の個数(200個)」、2020年度が「孫全体に対する $\text{AA}$ の割合(25%)」、2025年度が「500回モデル実験の実測表からの丸形($131 + 241 = 372\,\text{回}$)・しわ形($128\,\text{回}$)の回数算出」へと変化している。また分離の法則についても、2020年度大問2(4)は理由の短文記述式、2025年度大問6(4)は説明文の空欄補充形式と設問要求が異なる。
- だ液実験の温度設定の違い(2016年 vs 2021年): 2016年度ではヒトの体温に近い約40℃に保つ理由が問われ、2021年度では5℃と35℃の実験結果から消化酵素の働きと温度の関係(低温では酵素の働きが弱くなること)が問われた。
- 蒸散実験の比較対象の拡大(2014年 vs 2024年): 2014年度大問2はホウセンカ1種(3本)で茎の蒸散量($0.5\,\text{cm}^3$)を計算させたのに対し、2024年度大問3はアジサイとトウモロコシの2種(計6本)を並べて植物種による気孔分布の違いや蒸散によるしおれの理由まで考察させている。
- 染色体作図の対象段階の違い(2013年 vs 2018年): 2013年度大問2(4)は減数分裂直後の「精子(半数 n)」を作図させたのに対し、2018年度大問2(4)は受精完了後の「子の体細胞(全数 2n)」を作図させており、問われている段階が異なる。
授業ではここまで扱う:対照実験・定量・遺伝を解く「4段階確認手順」
実際の授業では、生物分野の実験考察・記述・定量問題で失点を防ぐため、次の「4段階確認手順」に分けて条件を整理させている。
| 段階 | 確認項目 | 具体的な判断・作業内容 | 岩手県入試での適用例 |
| 第1段階 | 変化させた1条件と統制条件の特定 | 複数の試験管や装置を比較し、「何を調べるためにどの条件を1つだけ変え、他の条件を揃えているか」を特定する。 | ・光合成(2023年): 試験管X(水草あり) vs 試験管Y(水草なし) ・だ液(2016, 2021年): だ液あり vs 水のみ、35℃ vs 5℃ |
| 第2段階 | 実験結果の差分抽出・受精組み合わせ表の作成 | 表の測定値から引き算で部位別の量を出すか、配偶子の遺伝子から $2 \times 2$ の受精組み合わせ表($\text{AA}:\text{Aa}:\text{aa}=1:2:1$)を余白にかく。 | ・蒸散(2014, 2024年): 無塗布 $-$ 表塗り = 表の蒸散量 ・遺伝(2015, 2020, 2025年): 4マス表の作成と実測回数の対応づけ |
| 第3段階 | 科学的因果関係の仲介要素の補完 | 記述問題において「現象のきっかけ」と「最終結果」の間にある科学的な仲介理由(二酸化炭素の増減、表面積、分子の大きさなど)を補う。 | ・BTB変化(2023年): 光合成 $\rightarrow$ $\text{CO}_2$吸収・減少 $\rightarrow$ 緑色(中性付近)から青色(アルカリ性)へ変化 ・肺胞・柔毛(2015, 2019年): 小さな袋・突起 $\rightarrow$ 表面積拡大 $\rightarrow$ 効率的交換 |
| 第4段階 | 設問要求(段階・計算形式・文末)の最終照合 | 作図対象が「生殖細胞」か「体細胞」か、遺伝計算が「理論値(個数・%)」か「実測回数の合算」か、記述の文末が問いに対応しているかを点検する。 | ・染色体作図: 精子は半数(2013年)、受精後の子は全数(2018年) ・遺伝計算: 400個中Aaは200個(2015年)、AA割合は25%(2020年)、実測丸形は372回(2025年) |
重要なのは、名称や公式だけを覚えることではなく、どの条件を確認し、どの処理を選択するかを別の問題でも再現できるようにすることである。
【岩手県】【理科】の対策と復習手順
生物分野の学習において、用語の穴埋め問題だけを解いて満足していると、本番の「なぜその対照試験管を置くのか」「なぜその試験管の液の色が変わったのか」という記述問題や実験データの処理で対応できなくなる。
普段の過去問演習および復習では、次の3つの区別を意識して取り組んでほしい。
1. 複数年度で実際に確認できたこと
岩手県の生物では、「葉のデンプン確認・オオカナダモとBTB溶液の光合成実験」「ワセリンを用いた蒸散実験」「だ液とセロハン膜の消化・透過実験」「肺胞・柔毛の表面積と血液循環」「減数分裂・染色体作図とメンデルの遺伝」が複数年度にわたって繰り返し出題されている(※このほか、2017年・2022年・2026年にはセキツイ動物の分類表と相同器官・外骨格が反復出題されている)。各実験の試薬反応(ヨウ素液・ベネジクト液の加熱・BTB溶液の酸性=黄色、中性付近=緑色、アルカリ性=青色)と対照実験のペア選びは確実に定着させておく必要がある。
2. 初見問題にも利用できる手順
本記事で整理した「第1段階:変化させた条件と統制条件の特定 $\rightarrow$ 第2段階:引き算による部位別抽出・受精4マス表の作成 $\rightarrow$ 第3段階:記述における仲介理由($\text{CO}_2$増減・表面積・分子サイズ・分離の法則)の明記 $\rightarrow$ 第4段階:対象段階・計算形式の照合」という4段階の手順は、初見の観察・実験問題でもそのまま活用できる。
3. 年度によって変わるため固定化すべきでない部分
「染色体作図は常に半分(減数分裂)を描けばよい」「遺伝の計算は常に理論上の割合(%)を答える」といった固定観念は禁物である。2013年度(精子)と2018年度(受精後の子)のように作図させる細胞の種類が変わる場合もあれば、遺伝計算でも理論比から個数を求める問題(2015年)、割合を求める問題(2020年)、モデル実験の実測回数を足し合わせる問題(2025年)のように出力形式が変化する。問題文が指定している細胞の種類、実験条件、および表の数値を正確に読み取って解答してほしい。

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